本日の独り言2008年分

2008年11月4日
 11月2日に定義山に行ってきましたが、今
月の写真のところで述べているとおり多く
の観光客の方が訪れていて名物の油揚げの
お店は午後4時頃にも2,30人が列を作ってい
ました。普段はそれほど人が多くないでし
ょうに、それでも品切れにならないところ
に感心しました。
 ところで紅葉の見頃は毎年同じ時期では
ありませんので、今までは観光協会に電話
するか直接行ってみるしか方法はありませ
んでしたが、今はネットで紅葉情報等が見
られますし作並、蔵王、白石城、鳴子、七
ケ宿等はライブカメラが設置されています
のでリアルタイムで状況を確認することが
でき大変便利になりました。ちなみに仙台
中心部の何カ所かにもライブカメラがあり
ネットから見ることができます。
 ライブカメラとは違いますが8月5日に公
開されたGoogleのストリートビューも大変
便利で撮影地域をもっと増やしてほしいぐ
らいです。基本的に車が走れる公道を撮影
して回っているだけですから法的にも問題
はないと思うのですが、ライブカメラ同様
プライバシーの侵害等で問題になっていま
す。ストリートビューは解像度が高く表札
や駐車車両のナンバー・紅葉マークの有無
等が見えてしまう場合があるということと
2.5mの高い位置から撮影しているため住宅
地の塀の中まで覗けてしまうということ等
、犯罪に悪用される危険性もあると反対意
見も多いようです。ちなみに当院前Google
ストリートビューはこちらからご覧になれ
ます。


2008年10月9日
 PC用及びFOMA、フルブラウザ用のトップ
ページにQRコードを置きました。2つ目のQR
コードは当院HPを経由しない診療予約専用
ページのURLです。
 ところで毎年この時期にアクセスカウン
タの数値を確認しているのですが今年の10
月4日時点で19,573、昨年の10月3日が16,85
2ですから年間2,721と昨年の3,856と比較す
るとだいぶ減ってしまっています。ここ1、
2年で新たにホームページを開設する医療機
関がかなり増えましたので仕方ないかもし
れません。
 その増えた医療機関のホームページです
が、ホームページ制作会社が急増している
ことによるところが大きいでしょう。当院
にも週に数回はホームページ制作会社から
の電話、メール、ファックス、DM等が届い
ていますので結構な数の会社があるものと
思われます。このような会社はGoogleやYah
oo等の検索サイトで上位に表示されないと
クライアントからクレームが来てしまいま
すから例外なくSEO対策(検索サイトで上位
に表示されるようにすること)と各種ポー
タルサイトへのリンク・登録がセットにな
っていますので素人では全く歯が立ちませ
ん。
 Googleで「宮城野区 歯科」で検索して
も当院は200位にも入らないでしょう。その
辺のことは追々対策していきましょう。

2008年7月15日
 8020運動は1989年に提唱されたそうですが
その大元の日本歯科医師会でも積極的に結果
や状況等を宣伝あるいは報告しているわけで
はありませんので我々歯科医師でも現在の状
況を知る由がありません。せいぜい自院の患
者さんを診て、80歳以上で20本以上歯がある
患者さんが最近増えたかなというような程度
に留まります。そんな中、歯界展望という歯
科雑誌の7月号に8020運動の達成率というも
のが載っていました。
 1993年で約10%、1999年が約15%、2005年
が約23%ということで、徐々に増えてきてい
るのがわかります。これはあくまで歯科医院
を訪れた方の中で統計を取っているのでしょ
うから実際にはもう少し少ないのではないか
と思いますが増えてきているのは確かです。
今後も達成率は上昇するでしょうが、できれ
ばこのようなデータをもっと広く国民に提供
してもらえればモチベーションの向上に繋が
りますし効果が上がるでしょう。


2008年5月1日
 歯科医師会から日本歯科医師会PRキャラク
ター「よ坊さん」なるもののCDとパンフレッ
トが届きました。ぬいぐるみや携帯ストラッ
プ、シール等の販売も行ないキャラクターを
流行らせようという気満々で歯科医師会員は
どんどんPRしてくれということなのですが、
ネーミングとか袈裟とかキャラクターとして
可愛いのかどうか微妙なところです。キャラ
クター利用規程も細かく決められていて配色
やセリフにも規制があり版権もののキャラク
ターのようです。当院サイトのトップページ
にも「よ坊さん」のバナーを貼り日本歯科医
師会の当該ページに飛ぶようにいたしました
のでご覧になってください。。キャラクター
として流行るかどうかは未知数ですが今後当
院サイトにも登場するかもしれませんのでよ
ろしくお願い致します。


2008年4月1日
 レセプトオンライン請求が義務化されます
。皆さんには直接影響はありませんが後に述
べる個人情報の面で間接的に悪影響があるの
ではないかと言われています。
 各科毎に若干異なる試験運用期間を経て医
科・歯科・調剤ともに平成23年(2011年)4
月に完全義務化されます。400床以上の大病
院は一足早く今年の4月から義務化されるた
めその4割の医療機関ですでに開始されてい
ます。
 我々医療機関は3割負担であれば患者さん
から治療費の3割を頂き残りの7割を専用の用
紙に印字または手書きで記載したレセプトと
いう形で社保支払基金や国保連に請求してい
ます。レセプトオンライン請求というのはそ
の紙による請求をやめネット回線を用いて直
接データを送り請求を行なうものです。我々
開業医レベルが専用回線を引くということは
コスト的に考えにくいので実際にはインター
ネットまたはダイアルアップ接続を使用しま
す。
 まず医療機関側の問題としまして、当院の
ように開業当初からレセプトコンピュータ(
以下レセコン)を導入しているところはまだ
負担は少ないのですがレセコンはおろかパソ
コンやインターネットも使用したことがない
医療機関が20%近くもあります。年配の医師
、歯科医師がひとりまたは夫婦で経営してい
るところ等ではこれからパソコンの操作を覚
えて診療内容・患者情報等を入力するのは容
易ではありません。またレセコンを購入する
にもレセコン1台だけでも最低200万〜300万
円必要となればなかなか厳しいものがありま
す。保険医団体連合会の会員アンケートによ
るとオンライン請求が義務化したら廃業する
と答えた会員が医師12.2%、歯科医師7.2%と
かなりの割合になります。もしこのアンケー
トの率で計算すると医科・歯科合わせて約13
,000人が廃業することになり地域医療に深刻
な影響が出ると思われます(保険医団体連合
会会報より引用)。
 次に患者さん側の問題として個人情報の漏
洩の心配はないかということです。厚生労働
省によりますとダイアルアップでは1対1の通
信なので情報が漏洩することはないし、イン
ターネット回線を使用するにしてもVPN(バ
ーチャルプライベートネットワーク)により
情報は守られるとしていますがはたしてそう
なのでしょうか。それらの接続が安全と仮定
して、レセプト提出時のみのネット接続を推
奨していますが全員がそれを守ってくれると
は限りません。レセコン1台でワープロもホ
ームページ閲覧もという方もいるかもしれま
せんし面倒なので常時接続状態にしてしまっ
ている方もいるかもしれません。住基ネット
情報漏洩や近年のクレジットカード会員名簿
の漏洩、Winyによる被害等、とても安全なシ
ステムとは思えません。
 現在当院のレセコンは「具体的な当院の個
人情報保護方針」のページに記載しています
ように外界とは接続されていませんのでイン
ターネットを介して情報が漏れることは物理
的にありえませんがレセプトオンライン請求
が義務化されるとそうもいかなくなります。
とは言え当院としましても患者さんの情報を
漏らすわけにはいきませんので細心の注意を
払って漏洩防止に努めます。
 レセプトだけでなく将来的には全ての科の
カルテを一元管理する動きも出てきています
。個人のカルテデータを一カ所のサーバに置
くことによって各医療機関は他の科で処方を
受けた薬や手術歴等をその医療機関に問い合
わせなくても知ることができることにより全
身状態を管理するとともに薬の重複や医療事
故を防止できるとのことですがはたして漏洩
の心配はないのでしょうか。レセプトは単一
の科の単月の氏名・生年月日・病名・治療内
容・投薬内容だけですが全科のカルテとなる
と病歴から何から全て含まれますからセキュ
リティには万全を期していただきたいもので
す。


2008年3月15日
 今更ですが貴金属が高騰しています。日本
の歯科の保険診療では銀パラジウム金合金と
いう金属が使われています。当院でも通称「
12パラ」と呼ばれる金12%、パラジウム20%、
銀46.4%、銅18.8%を含む合金を使用しており
ます(メーカーにより組成は異なります)が
とりわけ金と白金族であるパラジウムの価格
が大幅に上がっているわけです。
 パラジウムという金属は一般の方にはなじ
みが薄いかと思いますが歯科用金属の他に電
子部品や自動車の触媒等に用いられています
。パラジウムは私が当院を開業した頃には確
か金の半額くらいの価格で推移していたかと
思いますが2000年から2001年に掛けて暴騰し
一時、金の約4倍、プラチナの約2倍まで値上
がりしました。その際にも金やプラチナは殆
ど値を上げていませんでした。暴騰の原因は
パラジウムの供給元が殆どロシアに限られて
おりそこからの供給がストップしたとの情報
による投機筋の動きによるものでした。現在
の値段は落ち着いていますが、それでもその
暴騰前の2000年と比較して約2倍の価格にな
っています。
 それとは別の動きとして金、銀、プラチナ
が2005年から現在に至るまで3年近く徐々に
値上がりしてきています。先ほどの2000年と
比較すると金が約4倍、銀が約5倍、プラチナ
が約7倍と非常に大幅な値上がりです。
 これらの金属を使用する歯科ではその影響
も多大で数年前と比較すると金属の被せ物や
詰め物の治療費が上がっているのを実感され
ている方もいらっしゃると思います。今年の
4月に保険点数の大幅な改訂がありますがそ
のときにも金属の被せ物、詰め物の保険点数
が上がるのではないかと思われます。しかし
被せ物や詰め物の費用は材料代だけでできて
いるわけではありませんのでいきなり治療費
が2倍になったりするということはないでし
ょう。
 それならば生体親和性の高いチタンを使用
するという選択肢もありそうです。確かにチ
タン自体は貴金属に比べると安価ですが溶融
点が12パラが約900℃なのに対してチタン単
体だと約1700℃と既存の設備では対応できま
せんし切削や研磨の加工性が悪いため手間が
掛かります。加えて現状保険適応となってい
ませんので大変高価なものになってしまいま
す。チタンの被せ物や詰め物を製作できる技
工所も限られています。
 しかしながら歯科領域でもインプラントや
金属床の義歯等実用化されてきていますから
、近いうちに加工性、物理特性ともに優れた
チタン合金が出てくればチタン合金の被せ物
や詰め物が一般的になるかもしれません。



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